
目次
【結論】「バンライフ」ってただの車中泊&車上生活者の事ですが?
「バンライフってなに?」
この質問に対する結論はずばり、上記タイトルにもある通り【ただの車中泊&車上生活者】のことです。
ぶっちゃけ、「車中泊」をヨコモジに変えて、ちょっとカッコよくしただけの言葉です。
1泊2日程度、ちょこっと旅に出るいわゆる「ファッションバンライフ」は単に車中泊のことで、「バンライファー」は、ただの車上生活者のこと。
1年間、バンライフをしてきた私たちは最初こそ、この事実を認めたくないのか、

などとよく分からないことを騒いでいましたが(笑)、冷静に考えて最終的に行きついた結論は、コレです。
メディアが考える「バンライフ」の意味
そもそも、今世間で話題の「バンライフ」の意味ってどんな感じなんでしょうか。
引用すると、下記の内容です。
「週末の車中泊キャンプからもう一歩進んで、日常的にバンを“動く家”にして暮らす。そんな遊牧民的ライフスタイルがバンライフであり、実践する人がバンライファーです」
サイト「BE-PAL」より引用
つまり、世間ではバンライフとは、不動産(家)を捨てて「可動式の家(バン)で生きる、新しいライフスタイルの事なんですよ」ってことです。
ぶっちゃけ、これって「車上生活者と何が違うの?」ってかんじですが結論、変わりません。同じです。
「車中泊旅」と「バンライフ(車上生活)」の違い
ちなみに、「車中泊旅」と「バンライフ(車上生活)」の違いって何でしょうか。
それは「帰る家があるかどうか」です。
帰る家がある時点で、それは「車中泊で旅をしているだけ」です。
だから、海外で流行りの「おしゃれな内装の車」を使って旅に出ることもなぜか、メディアは「バンライフ」と言いますが、それは間違いですよ。
インスタ映えしようがしなかろうが、全部ひっくるめて、それはただの「車中泊旅」です。
一方で、過去の私たちのように、家も捨てて、帰る場所すらない放浪状態。
これを本物の「バンライフ、車上生活」と言います。
「バンライフ」には、必ず終わりが無ければならない。

つまり世間はその放浪を「バンライフ」なんてカッコよくいってますが、正直、バンライフをずっと続ける、なんてことは相当ヤバい事なんですよ(笑)
だから、そんな生活には必ず「終わり」をつけないと、ダメなんです。
そもそも、日本の制度で「バンライフ」を続けるのは不可能
加えてそもそも、大前提として日本で生きていこうとするなら「住所不定」として生きていくことは不可能です。
実際「バンライフ」や「アドレスホッパー」で日本全国をふらふら旅をする人の中には、住所を「実家」や「友人、知人の家」に置いている方が大半です。
本当に完璧に「住所不定」の人にはあったことが無いです。
そして完璧に「住所不定」にしてしまうと、税金等々の支払いを滞ることになります。
これは立派な、義務違反なわけで。
だから「バンライフ!新しいライフスタイル!」と世間があおったとしても、ぶっちゃけ「じゃあいろんな法律に関してはどうすんの?」という問題が出てきます。
そして現時点では、誰にもこの問題を解決出来ません。
だから日本に住んでいる限り、本物の(?)「住所不定なバンライファー」には今のところ、なれそうにありません。
というか、なってはダメなのです。
【新定義】私たちが考える「バンライフ」とは。

さて、ここまで「バンライフとは帰る家が無い車上生活のことで、そんな生活には区切りが無ければならない」という話をしました。
とはいえ、私たちは実際にバンライフをした1年間で、かなり成長しました。
バンライフをしなければ、知らなかった気づきもたくさんあります。
そして、そこから考えた私たちの「バンライフの新定義」があります。
それは【バンライフとは、若者が「自分の人生を見つめなおす期間」に使う、一つの手段のこと】。
私たちは今後、これを「日本版バンライフ」の定義としたいと思います。
バンライフを通じて、学んだこと。
あくまでも私たちの場合ですが、バンライフを1年通じて、学んだことはたくさんあります。
- 家族で同じ時間をたっぷり過ごすことが、どれだけ幸せなのかを知った。
- 日本に、こんなにも美しい場所がたくさんあることを、初めて知った。
- 会社に属さなくても、自分で稼ぐ方法を知った。
特に旅を通じて、「生きなければ!」と必死に稼ぐ手段を模索した結果、【会社に属さず、自分で稼ぐ方法を知った】という気づきはあまりに大きく、これによって結果、私たちの人生の指針が定まりました。
(実際、バンライフを終えたあと、わたしたちは夫婦で会社を設立しました。これからは地に足のついた生活をしていくつもりです。)
バンライフはあくまでも、人生の家出に使える一つの手段。
バンライフという旅を通じて、私たちは「人生の何かを見つけることが出来た」
これは、若者が世界各国をバックパッカーで巡ることに似ていると思います。
何がみつかるのかは、人それぞれ。
別に人生、こうして少しくらい脱線してもいいと思います。
【ある一定の期間、なにもかも捨てて家出をして、人生を見つめなおしてみる時間】は、私たちのように若い世代に、いろんな価値観を教えてくれます。
そして、それを叶える手段は、色々ありますね。
バックパッカー、海外留学、船で世界一周…そして、車でバンライフ。
あくまでも、このように「バンライフ」とは娯楽ではなく、「一つの手段」であることを、強調したいと思います。
まとめ
今回は、「バンライフ」についてお話しました。
以上をまとめます。
- メディアの発信するバンライフとは「動く家で生きるというライフスタイルのこと」。
しかし、それは間違いなく「車上生活」を意味しているだけ。 - そして日本の制度上で「住所不定の車上生活」をするのは不可能。
- だからこそ「バンライフ」をしたとしても、それには区切りが必要。
- とはいえ、私たちはそんな区切りある「バンライフ」をして、いろんなことを学び、今後の人生の方針が固まった。
そして若い時期に、こんな感じで人生の家出があっても構わない、と考えるようになった。 - 結果、私たちは今後「バンライフ」とは何か?と聞かれたら、【若い世代が自分の人生を見つめなおす手段である】と、発信していくつもりだ。